高価なテーラードはなぜ高価なのか？

Dcollectionバイヤー兼モデルのタカシです。僕たちはオシャレの教科書®をもとに皆さまの悩みを解決し、オシャレになるお手伝いをしています。

「この高い商品、安いやつと形やデザインはほぼ一緒なのに何が違うんだろう」

こんな疑問を抱いたことはありませんか？

今日はこの疑問を検証してみたいと思います。

検証するアイテムはテーラードジャケットです。

テーラードジャケットってどれもよく似たデザインなのに価格設定って特にピンキリ。

Dコレにちょうどいい商材があったのでそれを使って検証です！

Dコレで販売している2つのテーラード

今回検証に使うのはこの2つ。

価格設定は3,980円と6,980円です。

検証するにはもってこいの差額ですね。

ポンチテーラード　3,980円

スーツ地テーラード　6,980円

この画像だけで見る限り3,000円の価格差は分かりません。

もしバイヤーである僕がこの2枚の画像だけを見せられたとして、どちらが高いかは分かりますが。
具体的な差額までは当てることはなかなか難しいものです。

では一体どこに価格差が生まれてくるのか？

生地に注目してみよう

デザインやシルエットにそこまで大きな違いは無いのなら、生地に注目してみましょう。

ポンチテーラード

ポンチと呼ばれるスウェットにも似たカット素材です。

強くしっかりした素材で弾力性があり、表面がフラットです。

やや光沢があるように見えるのも特徴ですね。

動きやすい分、型くずれしやすいという欠点があります。

生地だけ見てドレスかカジュアルで分類するならカジュアルに分類されます。

スーツ地テーラード

布帛(ふはく)と呼ばれる織物で、一般的なスーツに使われているような生地です。

丈夫で型崩れしにくく、光沢があり高級感があります。

生地だけ見てドレスかカジュアル分類するならもちろんドレスに分類されますね。

さらに裏地にはツルツルで艶々のサテンという生地が総貼りになっています。

高級感が明らかに違う！

テーラードジャケット自体はドレスアップアイテムです。

しかし、2つの生地を比較するとカジュアルとドレスに分かれました。

ポンチとスーツ地ではそれぞれ利点・欠点はあるものの、高級感が明らかに違います。

下の画像は2つのテーラードを裏返しにした状態です。

裏地にサテンを使うとなると、生地代+縫製料のコストもかかります。

この様に、見た目を重視するためにひと手間ふた手間かかっているんですね。

裏地サテンは機能性も重視！

ツルツルで艶々のサテン生地は見た目を重視するだけではございません。

下の画像を見てください。

裏地サテンとミドルゲージのニットを並べた状態です。

これだけザクザクと編まれたニットの上に、スウェットやポンチのアウターを羽織る場合どうなるか？

カット生地とニット生地との摩擦で腕を通しにくいですよね。

しかし、サテン総貼りのスーツ地テーラードはスルスルっと腕が通るというわけ。

着用中も中で摩擦が起きる程擦れることもないので窮屈には感じないでしょう。

機能面でも価格差がありましたね。

欠点としては通気性が悪くなるということ。

用途はシーンに応じて変わる

Dコレで扱うお手頃テーラードと、高価なテーラードの違いを検証してみました。

価格差に最も大きく影響するのは生地代です。

ドレスアップ出来るレベルが上がるほど価格も比例して上がるということですね。

高級感がありゃいいってもんじゃない

価格差について検証したわけですが、高くて高級感があればいいってもんじゃありません。

2つのテーラードは形は同じでも全く違う性質を持っているわけです。

なのでシーンに応じて使い分けてこそ正しい使い方をしていると言えます。

程よくラフさも残しつつドレスアップするなら
動きやすさを重視するなら
袖ロールアップで抜け感を作りたいなら
ビジネスシーンにも使いたいなら
社外セミナーに参加するなら
ちょっといい場所へデートに行くなら

さてどっちを選ぶべきか？

どれぐらいのレベルでドレスアップする必要があるのか？

2つのテーラードをTPOや相手に応じて使い分けましょう！

ポンチテーラード　3,980円

スーツ地テーラード　6,980円