【ファッション用語解説】レーヨンについて

レーヨンってなに？

1,800年代当時、天然繊維の絹はとても高価なもので、その絹を目指して人類が造ったものがレーヨンです。
再生繊維と呼ばれるもので、化学繊維のなかではもっとも古い歴史を持っています。
1,891年にフランスで硝酸セルロースが造られたのが最初と言われていて、当時とても重宝されたそうですが、硝酸セルロースは非常に燃えやすいという致命的欠点があり、その服を着たひとが火だるまになるという事故が多発し、一旦生産が中止になったそうです。
その後、木材パルプを原料として、ビスコース法による製造方法が確立され、現在のレーヨンに至ります。
 

レーヨンの特徴

長所：
肌触りが滑らか
絹のような上品な光沢で発色が良い
吸湿・放湿性に優れている
原材料が木材なのでエコ
短所：
水に濡れたときに繊維の強度が下がる
縮みやすい

吸湿性・放湿性に優れており、肌触りがとても良いのが最大の特徴です。
さらに上品な光沢があり、一見するとシルクと見紛うばかりです。レーヨンとは「光る糸」という意味で、まさに「名は体を表す」といった感じです。
またドレープ性があるのも特徴で、ドレープとは「優美に纏わせる」という意味で、動いたときに綺麗に広がります。
僕はレーヨンの独特の質感を”落ち感”と言ったりするのですが、他の繊維では表現できない独特のものがあります。
 
その反面、明確な短所もあり、とにかく水に弱いです・・・
水分を含むと糸が太くなり、同士が引っ張る力が強くなるため縮みやすい素材です。
レーヨン100%のものは水洗いすると、子供服！？というくらいに小さくなってしまうこともあるので、取扱い特に洗濯には注意が必要です。
 

Dコレオリジナル商品にも使われています

ドラフトがある福井県はレーヨン織物の出荷数全国一位で、全体の50%以上を締めます。
そんな縁もあり、国内で生産した高品質商品にはレーヨンが使われています。

国産テーパードスラックス　9,800円
ビスコースレーヨンにナイロンとポリウレタンを混紡した生地を使っています。
胸囲の4WAYストレッチとレーヨン本来の肌触りで、従来のスラックスにはない究極の着心地を実現しました。
また、ナイロンを混紡することで、水に弱いというレーヨン最大の弱点を補っています。僕ももちろん履いていますが、家でじゃぶじゃぶ洗ってもまったく問題ありませんよ^^
 

モダールカットソー　5,980円
レーヨンと同じ製造方法で、原材料をブナのパルプに限定したモダールという生地を使っています。
肌に寄り添ってくれるような感覚と、極上の肌触りを実現しました。
1年中着れて、ずっと着ていて気持ちいいカットソーです。
こちらは生地の段階で水に弱いといレーヨンの短所を克服しているので、家だ洗濯してもまったく問題ありません♪
 
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Dコレスタッフ　フジヒロ　/　AGE：34自社工場生産管理担当高品質な洋服を皆様にお届けできるよう頑張ります！